JFCネットワークは、日本人とフィリピン人の間に生まれた子どもたち(Japanese-Filipino Children:JFC)を支援するNPOです。

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お知らせ2015.10.22

「日本とフィリピンを生きる子どもたちージャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」が出版されました!

JFCネットワーク東京事務所でもマリガヤハウスでも長くボランティアとしてかかわって下さっているライターの野口和恵さんの著書「日本とフィリピンを生きる子どもたちージャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」が出版されました!

 

1994年にJFCネットワークが設立した当時は、母親を通してしか聞こえてこなかった、子どもたちの声。

 

今、思春期を迎え、成人している多くのJFCは、「自分を生きる」ために葛藤し、苦悩を語り、悲しみをシェアし、自分の生い立ちとたたかい始めています。

 

あいまいにし続けていた「自分は何者なのか」という子どもたちの問いかけと葛藤に、母も父は、真面目に向き合わなければならないときが必ず来ます。

 

父親不在で育ってきた、父親を知らずに育ってきた、多くの子どもたち自身の声にぜひ耳を傾けてください!

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【以下、ライターの野口和恵さんからです。】

この度、3年間に渡ってJFCを取材した記録「日本とフィリピンを生きる子どもたち‐ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」をあけび書房より上梓いたしました。

 

ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンは、日本人とフィリピン人の両親から生まれた子どもで、その大半は父親が日本人、母親がフィリピン人です。

 

国際化が進んだ現在は、国際結婚もめずらしくありません。国のちがいを超え、幸せな家庭を築いている夫婦もいます。そのなかで心身ともに健やかに育つ子どももいます。

しかし一方では、日本人の父親との関係が途絶え、母親とフィリピンに取り残されてしまった子どもが少なくありません。その数は、現在10万人とも20万人ともいわれています。

 

こうした子どもたちのことを1度は耳にしたという方も多いのではないでしょうか。私は子どもの時、偶然テレビでジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンのことを知りました。

父親から存在を否定される子どもたちのことを知り、「もしそれが自分だったら」とただただ悲しかったことを覚えています。

 

それから約20年後、私がフィリピンで出会ったジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンはすでに成人しており、自分の言葉で思いを語ってくれました。

無責任な父親のことを赦そうとし、再会を願い、貧困のなかで懸命に生きる姿。

それは「父親に捨てられたかわいそうな子」ではなく、しっかりと自分の足で人生を歩きはじめた大人であり、私自身も持つ「日本人の驕り」に気づかせてくれる存在でした。

 

けれども、ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンは、今も「日本」に翻弄されています。

 

そうした彼らの状況と、そして何より彼らの声をぜひ多くの人に知ってほしい。そんな思いからフィリピンと日本を行き来した3年間でした。一人でも多くの方にこの本を手にとってもらえることを切に願っています。

 

興味を持っていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご一読くださいますようお願いいたします。

 

アマゾンで予約受付中です。

 

来週末からは書店での販売もはじまります。最初は、大型書店でなければ常備されていないかもしれませんが、取り寄せはどこの書店でも可能です。

 

また図書館へのリクエストもぜひ、お願いいたします。

Web用 和恵本