ニュース詳細
2024.08.23
JFCの就労・生活・幸福度に関する調査報告会のご案内♪
JFCとはJapanese Filipino Childrenの略称で、主に日本人の父親、フィリピン人の母親から生まれた子どもたちのことです。
JFCネットワークは、日本人の父親との法的な親子関係を認めてもらう認知請求、養育費や日本国籍取得等の彼らの支援を30年間行ってきました。
近年、フィリピンで生まれ育った子どもたちが日本国籍取得後来日するケースが相次いでいます。しかし、来日に際し、エージェントから不明瞭な借金を背負わされ人身取引の被害にあうケースも見られます。
彼らの実態を把握するため、就労・生活・幸福度に関する調査を行い、その報告会を開催します。
日時:9月22日(日) 14:00-16:00 (開場13:30) ※終了後、30分程度自由に質問できる時間を設けます
場所:新宿NPO協働推進センター 401、402
形式:対面&オンライン(zoom)
内容:報告書の内容の報告、インタビューした方からの話、JFC当事者と母親からの話、質疑応答
チケット(資料代等):https://jfcinvestigation2024.peatix.com/?fbclid=IwY2xjawE1A0NleHRuA2FlbQIxMAABHWO0ywaLdsQbUprKf0b08S6V-aRXzXlQ4it9JEG4a9s4aIARPGCF4yAFPQ_aem_jVmOiP29AxHshBoMvszpkQ
事前決済 一般1000円、学生500円
当日支払い 一般1000円、学生500円
オンライン参加(事前決済)一般1000円、学生500円
JFCの就労・生活・幸福度に関する調査
2009年1月に改正国籍法が施行され、両親が結婚をしていなくても、日本人の父親に認知をされた子どもたちは20歳になるまでに(現在は18歳)届出をすることにより日本国籍を取得できるようになりました。JFCたちの日本国籍取得の道を拡げ、フィリピン在住のJFC母子にとって権利や機会の促進に繋がりました。つまり、子どもが日本国籍を取得すれば、フィリピン人母も日本国籍の子の養育者として日本に定住し就労することが可能になったのです。その結果、この国籍法改正は、日本行きを目指すJFC母子の急増をもたらしました。そして、こうした流れを受けて、JFC母子の来日を仲介する業者や団体が設立されていきました。「支援」や「慈善」をうたい、JFC母子の相談にのり、日本語指導、日本への渡航手続き、日本での就労斡旋なども行い、JFC母子を日本に送り込んでいます。しかし、こうした仲介業者の中には、渡航経費の金額、返済条件、仕事内容、労働条件などに関しての事前説明が不明瞭、契約書がない、あるいはあっても日本語のみで本人たちは理解していない、本人たちに契約書の写しを渡していない、あるいは渡していても実際の契約書の内容とはまったく違った仕事を強いられる、給料からの借金の天引き、「預かり証」を作成してパスポートを取り上げる、などの違法な行為を行う業者が存在している事例が報告されています。
今回の調査の目的は、悪徳な仲介団体を通じて来日・就労するJFC母子の実態調査をすることにありました。2009年1月1日の新国籍法施行後にフィリピンから日本へ移住してきたJFC母子約100人にインビューをすることで、JFC母子がどういった方法で来日・就労しているのかの全体像を把握し、JFC母子への「搾取的な移住」根絶に向けての対策の構築につなげようとしています。また、そのシステムの構築のために必要に応じて行政や日本社会への統合政策立案の提起も考えています。
本調査は、赤い羽根の外国にルーツがある人々への支援活動応援助成を受けて行いました。赤い羽根に募金してくださった方に御礼申し上げます。
特定非営利JFCネットワーク Citizen’s network for Japanese Filipino Children
1994年に市民団体として設立され、主に日本人の父親とフィリピン人の母親のJFC(Japanese Filipino Children)への法的支援をする団体。日本人の父親との法的な親子関係を認めてもらう認知請求、養育費や日本国籍取得のサポートを行っています。
団体公式ホームページ:https://www.jfcnet.org/