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2016.02.29
ICUで講義をさせて頂きました。
2016年2月18日、ICU(国際基督教大学)教養学部で公共政策を教えていらっしゃる大森佐和さんの授業のゲスト講師として事務局長・伊藤里枝子は「JFC問題を考えるー人権とは何かー」のお話をさせて頂きました。
大森佐和さんはかつてJFCネットワークのスタッフで現在理事であるご縁から毎年お話をさせて頂く機会を頂いています。
他校や場所で講義をする機会があるのですが、ICUの学生さんたちは講義後の質疑応答がとても活発で、自分の意見や疑問を躊躇せず抵抗なく述べていて、とても有意義な授業だなといつも感じます。
講義後、大森佐和さんとそのことについて話したとき、ICUは、徹底したディベート方式の授業をどのクラスでも行っていて、どの学生もプレゼンを求められるので、議論する環境に慣れているのだと話されました。
環境は大切ですね。
学生さんたちの率直な意見や感想をたくさん伺うことができ、たくさんの気づきや学びを得ました。
オープン講義でしたので、同じく教養学部教授の新垣修さんもご出席され、新垣さんの書かれた「無国籍条約と日本の国内法ーその接点と隔たり」を頂きました。ありがとうございます。
JFCの場合、フィリピンも日本も血統主義をとっているため、理論上の無国籍はないのですが、さまざまな問題から子どもの出生証明書が出せないなどの理由から、事実上の無国籍状態の子どもや若者がいます。
また、フィリピンと日本のいずれの国にも登録されていない、未登録児の子どもたちや若者たちもいます。