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2013.11.04
JFCのヒロさんが来日しました♪
ヒロさんはフィリピンが認知主義をとっていた1984年のフィリピン家族法が改正される前に生まれた29歳の男性です。日本に暮らしているヒロさんの母親が2009年に認知を求めて相談に来たのですが、調べたところヒロさんはフィリピン法で認知されていました。その認知は日本でも当然有効なのですが、日本へは届出がされていなかったために、その報告的届出をし、フィリピン法で成立した認知を父親の戸籍に記載する必要がありました。珍しいケースなので、認知が日本人の父親の戸籍に記載されるまで時間がかかりましたが、今年になり、ようやく記載が終了しました。
ご存じのように2009年1月1日に国籍法が改正され、両親が結婚していなくても、日本人の父親から認知をされた子どもたちは20歳までにその届出をすることによって日本国籍を取得できるようになりました。ヒロさんのように、国籍法の改正時に日本人の父親から認知をされ、すでに20才を超えているケースの場合、2011年12月31日までに日本国籍取得の申請をすることにより日本国籍を取得できるという運用をしていました。
そして、ヒロさんは、2011年12月31日、フィリピンの日本大使館で申請を行い、現在、まだ国籍証明書の発行待ち状態です。日本国籍が取得できたら、来日をする予定だったのですが、短期滞在で来日し日本でその発行を待つことにしました。短期滞在の在留資格では働くことができないので、当分は、日本語の勉強をがんばり、ボランティアとしてお手伝いに来てくれるそうです。そして、いつの日か、生まれたから一度も会ったことのない日本人のお父さんに会いに行きたいと願っています。
ヒロさん、日本で暮らしていく中、たくさんの困難があるかと思いますが、たくさんの学びも喜びもあると思います。どんな経験も自分の人生の肥やしにして生かしていってください。あなたの夢がかなうよう、みんなで応援しています♪