JFCネットワークは、日本人とフィリピン人の間に生まれた子どもたち(Japanese-Filipino Children:JFC)を支援するNPOです。

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活動報告2016.07.11

「安全な移動と移住」プロジェクト”know your rights”

7月9日(土)に四谷教会においてトヨタ財団助成プロジェクトの一環として「安全な移動と移住”know your right”」をテーマにフォーラムを行いました。

 

フィリピン人やJFC向けのフォーラムでしたので、講義はタガログ語と英語で行い、日本人のスピーカーにはタガログ語の通訳が入りました。

 

100名ほどの参加者があり、会場はいっぱいになり、この問題への関心の高さを感じました。

 

13時30分から受付開始で、プレイヤーと開会のあいさつの後、上智大学の稲葉奈々子さんからこのプロジェクトとその目的の簡単な説明があり、その後、フィリピンから3名のスピーカーのスピーチがありました。

 

JFC2名のうち、一人はダバオ(rgs-cow)からのヒロミさんn、もう一人はマニラ(マリガヤハウス)からのノリアキさんです。

 

もう一人のフィリピン人のスピーカーはシンガポールで家事労働の経験のあるマリカルさんでした。

 

日本人のスピーカー2名は、弁護士の皆川亮子先生と自由人権協会の旗手明さんでした。

 

皆川先生からはフィリピンと日本の間の人身取引や労働搾取から権利を守るために、ということで人身取引の実態や権利について、旗手さんからは技能実習生の権利についての講義がありました。

 

ヒロミさんとノリアキさんのスピーチの内容は素晴らしく、心打つものがあり、会場の方々の中には目を潤わせながら聞き入る姿も見られました。

 

当日来た方々だけではなく、多くの方たちにヒロミさんやノリアキさんの想いを伝えたいので、ニュースレターなどにも掲載を予定しています。

 

質疑応答の時間では、自分たちの働く職場での体験や処遇などについての問題性などについて聞かれる方が多かったです。

 

「トイレに行くたびに給料から18円引かれるのですが、これは正当ですか?」
との質問に対し、旗手さんが、「もし、日本人従業員に対しては行ってなく、外国人従業員にだけ行っているのであれば、それは外国人差別なので、移住連でも取り上げてもらって、人種差別として問題にしていく必要があるだろう」との回答がありました。

 

COWやマリガヤハウスのケースのJFCやお母さんたちも多く参加してくれました。

 

労働者としての権利を知ることができ、とても勉強になったと、皆満足して帰っていったようです。

 

こうした機会を定期的に持つ必要性を感じました。

 

ところで、今回、日本語ータガログ語、タガログ語・英語ー日本語、の通訳には鈴木竜さんが担当してくださいました。

沢山の原稿の翻訳と当日の長時間の通訳で本当に大変だったと思います・・・。

タガログ語も英語も日本語も素晴らしく堪能な鈴木さんの通訳に、会場のみなさん、「彼は何人・・・?!」と驚いていたようです( ´艸`)

 

本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

ノリアキさん ヒロミさん 皆川先生 旗手さん 全員 夕食