JFCネットワークは、日本人とフィリピン人の間に生まれた子どもたち(Japanese-Filipino Children:JFC)を支援するNPOです。

特定非営利活動法人 JFCネットワーク

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活動報告2012.12.09

クリスマス会開催

12月9日、宝仙大学4号館の1室をお借りしてクリスマス会を開催しました。

参加者は、当初の申し込みは139人で、会場にあふれてしまうのではないかと心配したのですが、実際は、108人(大人62、ユース4、子ども42)で、内訳は、フィリピン人母と日本人夫34人、ユース4人、子ども34人、そしてスタッフ&ボランティア&会員が大人28人、子ども8人でした。参加してくれたフィリピン人のお母さんたちの方の中には、現在進行形の大きな困難の中にいる方もおられましたが、でもこの日だけは、自分の母国語でおしゃべりし、おいしいものを食べ、ゲームで大笑いして、みなさん少しは日常の困難を忘れられた一瞬もあったのではないかと思います。

今年は、宝仙大学をご厚意でお借りしすることができ、加えて幼児教育を学んでいる学生さんたち8名が、パネルシアターや人形劇をやってくれたのに加え、全体を通して子どもたちのフォローまでしてくださり助かりました。恒例の名司会者、山田さんの活躍もあり、例年になく盛り上がったクリスマス会だったように思います。会場の広さと、人数が合致していたのも功を奏したのでしょうか?例年はゲームも遠目に見学するだけの母たちも少なからず、でしたが今年はほぼ全員が参加して盛り上がりました。ゲームなんて・・!っていうお年頃のユースも、ちゃんと参加してくれていました。

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★ 声楽家のみうらまちこさん(http://www.jiyunomegami.com/)が師匠をつとめる「自由の女神」グループからの歌のご披露

クリスマスメドレーはじめ、タガログの歌(有名なDahil sa iyo)などもうたってくださいました。会場の参加者も一緒に歌えるようなご配慮もあり、ありがたかったです。またご一行のお師匠でおられるみうら先生からは、歌のレッスンを受ける経済的余裕のない日本在住のJFCの子どもたちで、興味と意欲のある子に、継続的な無料のレッスンをしていただけるというご提案をいただき、会場でアナウンスをすることもできました。まだ具体的な希望者は出ていませんが、こういうチャンスへのご協力を頂けるというのは本当にうれしいことです。




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★ 宝仙大学の学生さんのパネルシアター・人形劇

子どもたちには、こういうのがあると本当にうれしいです。ピアノの生演奏で♪バナナが1本ありました♪のパネルシアター、3匹の子豚の朗読劇、そして人形劇。どれもシンプルなのですが、学生さんたちの日ごろの鍛錬と技量で子どもたちはかぶりついて夢中でみていました。大人も楽しみました。本当にすばらしいパフォーマンスでした。自分たちのパフォーマンス終了後は、子どもたちの輪の中に入りさりげなく、互いに初めて出会う子たち、こういう場所ではちょっとすぐにはなじめない子たちへのフォローも抜群でした。私がどこかの園長だったら!、社長だったら!(違いますけど)、もう即採用させて下さい!!という学生さんたちでした。また来年もご参加いただけるとありがたいと願っています。

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★ 紙芝居(サルビア亭かーこさん)http://kakomaru.com/

去年も来ていただいた紙芝居師、かこまるさんが独立され、かこまる改めサルビア亭かーこさんとなり、今年もお呼びしました。紙芝居というのは、これは、芸能文化だ!!と思いました。パフォーメンスへのべた褒めが続き、そろそろ疑いを抱き始めた人もいるかもしれませんが、これが、これが、またすばらしかった。かーこさんは、紙芝居で「双方向コミュニケーション」を目指していると話されていたのですが、紙芝居をしつつその内容を適宜、聴衆にぽんぽん投げかけ、会話をする中で話が進むのです。今年のメインテーマの話は桃太郎、あの桃太郎の話がかーこさんの話術と絵で七変化し、会場一丸となって楽しく盛り上がりました。去年は質問へ答えるのは、積極的な性格の子どもたちが中心でしたが、今年は、2,3歳のチビちゃんたちも負けず、「はい!はい!」とかーこさんの質問へ手をあげていました。全員参加型紙芝居でした。

★ 料理大賞

恒例の持ち寄り形式のパーティ。今年の1位は、スタッフのEspieのカレカレでした。f:id:jfcnet:20121209150400j:image:w360:leftf:id:jfcnet:20121209113200j:image:w360:left
























2位はエルバさんのアフリターダ。f:id:jfcnet:20121209150327j:image:w360:leftf:id:jfcnet:20121209113147j:image:w360:left
























3位はボランティアの石井さんの買ってきたからあげ(大うけ!!いいですねー、こういうのも。f:id:jfcnet:20121209150226j:image:w360:leftf:id:jfcnet:20121209113132j:image:w360:left














同列3位がマリアさんのビコールエクスプレスでした。f:id:jfcnet:20121209150122j:image:w360:left

入賞しなくても、どれもこれもおいしかったです。そして、なんと料理研究家の栗原はるみさんからもチーズケーキの差し入れをいただきました。ご主人様がわざわざお届けくださいましたが、やはりあっという間になくなってしまいました。私も5歳の娘には「デザートはご飯を食べてから!!」と口うるさくいっている手前、なくなってしまう前に!!と(人間が小さくてスミマセン)、娘に隠れてまず先に1切れいただきました。至福の味でした。このような形のご支援に励まされる思いです。そして栗原さんからは、ご自身の著書(英語版のレシピ本で世界中で出版されている有名な1冊)とエプロンをご寄贈いただきました。会場では発表できませんでしたが、料理大賞の賞品として、2位を獲得したエルバさんへ送られました。英語も得意で料理も大得意なエルバさんのところで,大活用されると思います。f:id:jfcnet:20121209113315j:image:w360:rightf:id:jfcnet:20121209113009j:image:w360:rightf:id:jfcnet:20121209112951j:image:w360:rightf:id:jfcnet:20121209113505j:image:w360:rightf:id:jfcnet:20121209113335j:image:w360:rightf:id:jfcnet:20121209113332j:image:w360:rightf:id:jfcnet:20121209113626j:image:w360f:id:jfcnet:20121209113532j:image:w360f:id:jfcnet:20121209113635j:image:w360f:id:jfcnet:20121209113631j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114306j:image:w360f:id:jfcnet:20121209113654j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114354j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114331j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114320j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114405j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114402j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114358j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114425j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114417j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114412j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114536j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114533j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114621j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114607j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114552j:image:w360f:id:jfcnet:20121209114645j:image:w360:left

★ ゲーム

恒例の椅子取りゲーム(これが盛り上がるんです、毎年)、ピニャータ、そして並べ替えゲーム、を行いましたがこれは司会者山田さんの技能の結果の盛り上がりともいえました。スタッフのEspieの通訳とのコンビも息があっていて、盛り上げました。また、宝仙の学生さんに加えて、このところのイベントでのこども担当として活動してくれていた田中くんも子どもたちを盛り上げてくれました。

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クリスマス会は本当に多くの方のご協力のおかげで無事に終了しました。フィリピン人お母さん、JFCの子どもたちも大笑いして楽しんでくれました。ご参加できなくともビンゴや子どもたちのクリスマスプレゼントのために賞品やお菓子を送ってくださった方、クリスマス会前後事務所に来て下準備をずっとやってくれた方々、当日寒い中、外で道案内に立ってくれたプライベートリサーチの皆様、子どもたちに素敵なチョコのプレゼントを全員分用意してくださった方、そして会場をご提供くださった宝仙大学の方々に心からの感謝を申し上げます。

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また再審情願がかなわず日本に滞在する願いがかなわなかったアーノルドさんもご参加の予定でしたが、ご家族4人分の会場までの交通費がどうしても工面できずこられなかったということでした。強制送還されてしまう前にぜひ思いを語ってほしいとプログラムでも時間を取ってありましたが、本当に残念です。

遠く京都や名古屋から駆けつけてくれた方もいました。ありがとうございました!!

f:id:jfcnet:20121209144000j:image:w360:right国籍確認訴訟(3条)の原告の一人だった真実ちゃんが来てくれてびっくり。背が高くなっていて再びびっくりでした。

個人的に今回、心の中でしんみりしていたことは、私が当団体のスタッフだった(今はボランティアスタッフです、普通に働いてますが・・・笑!) 12年ほど前、当時保育園児くらいだったJFCの子どもたちが、あれから10年を経て、その間に様々な思春期の葛藤、家族との問題にぶつかりながら、何人もがクリスマス会に母親と一緒に参加してくれ、こういう場に戻ってきてくれている姿を見たこと。他愛のないゲームに盛り上がる母たちの姿をちょっとクールな目で眺めつつも、ちゃんと一緒に来てくれたというのはジーンとした一瞬でした。また来年も元気な姿に会えたらいいなと思います。(市原誉子)

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