JFC問題とは?
[ 背景 ]
JFCとはJapanese-Filipino childrenの略称です。
子どもたちの母親の多くは、1980年代から日本に出稼ぎに来た女性たちです。多くの女性たちはバーやスナック、クラブなどで接客業の仕事をしていたため、お客としてお店を訪れる日本人男性との出会いが増えました。
日本人男性とフィリピン人女性の出会う機会が増えたことにより、結婚するケースも増加し、また結婚していない両親から生まれる子どもたちも同様に増えていきました。
幸せな日比家族を築いている家庭もたくさんあります。しかし、一方でフィリピン人の母親が出産のためにフィリピンに帰国し、子どもが産まれた後にさまざまな理由で関係が破たんしたり、理由が分からないままに突然日本人男性との連絡が途絶えてしまい、母子がフィリピンに取り残されてしまうケースも多いのです。
[ JFC問題 ]
①経済的問題
父からの養育を放棄されている子どもたちが多く、母子家庭がほとんどで経済的問題を抱えているケースが多い。
②精神的問題
アイデンティティ危機、自己肯定感・自尊心の欠如、居場所がないなどの心の問題を抱えているケースが多い。
「私は父と母のお陰でこの世に生を受けた。私は父を知らない。私は父を知らない限り、私の身体の半分は満たされず、ひとりの人間として完成されない。だから私は父を知りたい。」
③法的問題
a.国籍確認訴訟(国籍法3条)
b.国籍確認訴訟(国籍法12条)
c. 死後認知提訴期限3年の問題:両親が結婚してないケースで父が死亡している場合、死後3年を過ぎると子どもが父親に対して認知請求ができない。